銀河を超える光に

地球生まれ、地球育ち、地球語を話す

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かいじゅうとにんげんの間で

おはよう、人類。

 

ここで生きてるずは7/7七夕の夜、TOUGH&GUY RECORDSより新曲"かいじゅう"をリリースした。ぶじに2周年を迎え、装いを新たにして"かいじゅう"として世界に飛び出したここで生きてるず。その行く末を見届けてくれているのは、いまこれを読む、他でもないあなた。このリリースをキッカケに、際限なくどこまでも飛んでいく。

 

TOUGH&GUY RECORDSは社長の吉條さんを筆頭に、カッコイイ人達ばかり。ライブを観た事があるのは 愛はズボーン、LONE、アフターアワーズ。どのバンドもとんでもないライブをする。一緒に進んでいけることが幸せだ。そして、リリースして頂くレーベルを決める話し合いの最中、決め手となったのはTOUGH&GUYの「関西から全宇宙へ! 」というキャッチコピー。ここで生きてるずの軌道と完全にシンクロした宇宙への軌跡。これしかない。新たにロケットエンジンを搭載した我々は加速し無限遠の彼方に消えていく。

 

シングル「かいじゅう」のジャケットはメンバーのアイデアを元に、サクラクレパスでぐりぐり描いた。ぼくが何かを"表現すること"に目覚めたのはクレパスのおかげなのよ。

宇宙空間に、地球が6つ並んでるね。ぼくが勝手に6個にした。だって時間の単位は6の倍数。60秒、24時間、12か月…。少なくとも、時間は一方向に、そして半永久的に進んでいく。ぼくたちが居ても居なくても。その中でもヒトの寿命は短く短く切り取られる。限られた時間の中で、いま居る世界から、過去も未来も見渡している。今のところ人間が理解できる未来の概念においては未来は一意に定まるんだ。だったら、自分が信じた方向に向かって、無限に加速するだけ。

 

そんで、"かいじゅう"についても。

悪口ばっかりで嫌になる夜、電波に乗せられたナイフを交して怯える。外に出るのも億劫になり引き籠る夜。なにも手につかずボーっと。太陽に追い越され朝になる夜。ただそんな夜に、ポツリとここで産まれたちっぽけで唯一のメロディが、いまこうやって世界中で鳴り響くことになる。ムダにした時間など一つもないな~と勝手に助けられた。

 

このタイミングで世に放たれる新曲"かいじゅう"。込めた想いは無限にあるが、個人的に楽曲の核となる部分のお話をひとつ。

もう10年も前になる第二次成長期の真っ只中、大切な人達の行方と共に、ぼく自身の"人間の部分"は薄れていった。そこからは怒り、喜び、かなしみを素直に感じることができず、残ったのは漠然とした恐怖。感情が鈍化していく。生の実感がほしい、生きてるって感じたい気持ち。日に日に大きくなる頭の中の”かいじゅう”は時折、人格そのものまで飲み込んでしまいそうになる。いつか内に居る怪獣が、勝手に静寂を突き破って暴れ出してしまうかもね。それまでに、この星に存在している、目に見えないキラキラをたくさん集めたい。

 

結成から今まで、ぼくは地球侵略を名目に、残りの命を数え続けている。

 

ここで生きてるず。これは人類の可能性を証明する旅であると同時に、ぼくが人間になるための旅。人間が人間らしく生きるために必要な感情、きもちを探す旅。いまは只のいち”かいじゅう”に過ぎないぼく、この世界から一刻も早く感情を奪い返し、眩しい朝の光と共に前のめりになりそうな心の追い風を胸いっぱいに抱きしめたい。それはどれだけ幸せなことだろうか。一緒に宇宙旅行をしてくれるあなたとなら、そういった未来も見られる気がする。

 

来る日を夢見て、きょうからまた全宇宙へ出発する!

 

乗りおくれないでね。