おれが生きているこの星の
夕日は何より眩しく、夜は何より暗い。
あと何秒、生きていられるのか考える。寿命まで生きられるかも分からないのに。残された時間が永久でない事は、み~んな理解している。しかしその時間は簡単に数えられるほどヤワじゃない。だから考えないように意識しないようにしているんだ。
思いっきり息が吸えるうちに、生きてた証を残したいよな、人類。でもいま俺は自分がそう思えているか分からない。
ただ毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日、西の空に沈む陽を見ている。その瞬間だけは、終わりを意識せずに逃げられる。景色が永久に感じる。ロクに走ったりせず、ただ流れに身を任せるような一日。それなのに得体の知れない終わりに追われる毎日。
おれは”終わり”を追い越せるのか。
追い越してもらわないと、困るんだが。