銀河を超える光に

地球生まれ、地球育ち、地球語を話す

MENU

じんせい #5 [9/18高知X-pt.]

たぶん今日は長々と書いてしまう。野暮は承知、ぜんぶ消さずに残してやる。

 

迫る超大型台風。イベント自体やれるのか?大丈夫か??

この日も前日から出発、四方八方から風を受けながら高知の街へ。着いたのは朝4時半ごろ。

23年間産まれ育ったおれの街。夜の水性ペンで真っ黒に塗られた景色、建物の光など殆ど無いはずなのに輝いて見える。懐かしさを感じながらテキトーな駐車場で車中泊。広々と緑が生い茂る外の景色とは裏腹に、最安値で借りた小さなレンタカーの車内は暑くて狭くて世界で一番居心地が悪い。

 

銭湯で身だしなみ整えて会場入り。この日のお相手は、おなじみのthe奥歯's、大阪から一緒にThe right、高知のサンカヨウ、SEED、アマネム。オリュウにとっては友達ばっかりの日。カッコつけなきゃなぁ。矢先、またしてもエフェクターボードを家に忘れてきた俺は、ツカサに怒られながらカッコつかない。

開場。台風の中ゾロゾロと足を運んでくれるお客さん。バンドの友達、いつもみに来てくれていた皆、5年ぶりぐらいに会う高校の後輩、県外から車走らせ来てくれた方。ありがとうはライブで言うために取っておいた。

人生のうちで、間違いなく一番ライブしてきた場所X-pt.。ここで生きてるずとして音鳴らす新鮮さとワクワクで心臓はイッパイ。先に最高ライブを終えた5バンドの気持ちを全部背負って立つステージ。思い切り振りかぶって1音目を鳴らした瞬間、次の記憶は最後の曲の最後の音。どんな音を出してなにを喋ったか覚えていない。ただ、たくさんの暖かい心と向き合った事だけ、大事に大事に覚えている。ありがとう。

余談だが缶バッジくじは大盛況、あまり喋れないおれが皆とコミュニケーションを取る機会になってうれしい。

 

外は荒れ狂う荒天、最中打ち上げは4時まで続いた。別れを惜しみながらポツリポツリと帰る出演者たち。The rightと我々は翌日の高松に備え楽屋やロビーにゴロゴロ転がり寝た。みんな死体のように床と一体化して寝静まる中、俺だけが寝れずに生きている夜。誰かの目覚ましが鳴る瞬間まで、地獄のように静止した時間...

夜の彗星ペンがインク切れになった朝8時頃。まぶたが普段の5000倍重い。一行は台風の合間を縫うように、デタラメの地、高松に思いを馳せて出発する。

 

今日のおれは紛れもなく幸せだった。誰にだって可能性はあるし何者にもなれる。誰だって幸せになれる。それが人間の特権だろ。

 

2022年9月18日高知X-pt.

 

たいへんさいこうでした。


f:id:Omu-taro:20220919063605j:image